年金問題は国民にこの国が信用の置けない国だということを強く印象付けた気がします。
まず、行方がわからなくなった年金の件数の多さに驚きです。5,000万件も入力ミスということが理解できません。入力した方が何人いるかわかりませんが、ミスだけで済む数値でしょうか?
何らかの意図により最初から入力してないデータや削除したデータも含まれるのではないかと疑いたくなります。
日本の人口は、1億2千万人です。5,000万件とすると40%以上で平均3人に1人以上の漏れがあったことになります。もちろん国民全体が年金対象者ではないのでもっとミスした確率が高いことになります。
入力後チェックはしなかったのでしょうか?
次に信用のおけない点は、1年以内に5,000万件を処理するという発言です。
選挙前だからといって、年金問題に幕引きしたい気持ちはわかりますが、具体的なスケジュールやその根拠を国民に示してほしいと思います。
5,000万件をチェックすためには、1日に約13万7千件のデータ処理を行う必要があります。人を増やせば一見出来そうな数値のようにも見えますが、消えた記録を誰かに割り当てるという処理となれば話は別です。一致していないデータを照合するという部分がプログラムにできるでしょうか?すべてがプログラムで出来るはずがありません。同姓同名で出身地、誕生日が同じ人がいた場合はどう対処するのでしょうか?記録が残っていないデータはないのでしょうか?またその処理は一体どう処理するのでしょうか?
年金に関しては、以前から不思議に思うことがあります。
すべての年金をかけている人に、何歳からいくらもらうことができるかを通知すれば5,000万件というような間違いは起こらなかったと思います。それは最低限の仕事ではなかったかと思います。ただそれをやらない理由が他にあるのでしょうか?
何も言って来ない人を対象にしないのであれば、振込め詐欺のやり方に酷似しています。
国民は、1年という期限ではなく、最小コストで間違いが最も少なくなる方法を期待しているのだと思います。