携帯電話の電池寿命が短くなったため、4年ぶりに機種変更しました。
お店の方にアドレス帳とデータフォルダの移行をお願いしていたのですが、データフォルダの着メロは全滅でした。原因は著作権の問題か、音楽データのファイル形式が変ってしまったせいだと思います。
当方の着メロデータは、パソコン通信(昔のNifty)やインターネット上からダウンロードしたMIDIファイル(音色,音程やテンポなどの楽譜の情報が記述してあり、再生装置によって全く音色が変るファイル)を『着メロコンバータ』というフリーのソフトを使用してau用のデータ(PMD)に変換していました。
取扱説明書を見ると、やはり、着メロの拡張子がmmfに変っていました。
mmfはSMAF(Synthetic music Mobile Application Format)という携帯電話向けの音楽データフォーマットで、今までのMIDIファイルだけでなく、音声や画像も扱うことがきる拡張された形式です。
ネットで調べるとMIDIをSMAFに変換するツールやWAVやMP3をSMAFに変換するツールはすぐ見つかりました。MIDIをSMAFに変換するツールは、YAMAHAのサイトに”SMAF Sound Decorator”として無料ツールとして提供されています。
使用感ですが、英語版のようですが操作は簡単です。気になる点は変換後、音質がかなり変ってしまいます。
もう1点は音源LSIでMA-1,MA-2,MA-3,MA-5,MA-7と帯域やステレオなど仕様が拡張されている様子で、出力するファイルも機種によって変更することができるようになっています。この調子で開発されると、次回機種変更時も今回と同じ悩みをかかえることになると思います。
それにしても音楽データフォーマットは乱立しすぎているように思えます。ユーザー側の立場から言うと業界でデータフォーマットを統一してもらえれば変換する必要がなくなり使いやすい形式になると思うのですが、開発過渡期のせいか、それともメーカーの戦略のせいか、使いづらいフォーマットになっているのは確かです。