お客様より、「アップデートはするべき?」とよく聞かれることがあります。
そのようなお客様はアップデートを無視されている方が多いと思います。
回答もすぐにできないことがあります。なぜ?と言われると目的語がなく、何についてか不明だからです。お客様にとってアップデートは一括した処理でありたいのかも知れません。
アップデートは何のために行うか考えれば分かりやすいと思います。
正式なOSやアプリであれば、不具合やセキュリティなどの脆弱性を回避することが目的ですので行わないといつ問題が発生するか分かりません。ただ、環境が異なるすべての機器で検証しているわけではないので問題が発生することもあります。当然メーカーも修正したくてアップデートしているわけではなく、リスクを回避するために実施しているはずですからアップデートした方がリスクは軽減されます。中にはアップデートというよりアップグレードでサービスを追加し有償に結び付けるという場合もありますが・・・
よく問題になるのは、メーカーが独自に作成したアプリが他のアップデートやアップグレードで不具合を起こすことがあります。特殊なアプリを利用している方は注意が必要です。
”正式な”と頭に付けたのは、信頼のおけないアプリについては、マルウエア(悪意あるソフトウエア)が組み込まれていることがあり、当然ながらインストールもアップデートもするべきではありません。
アップデートすべきか確認することも大切です。
WEB関連ですと、分かりにくいのはAdobe社のFlash(元はMacromedia社)とOracle社(元はSun Microsystems社)のJavaだと思います。Flashは動画関連の技術ですがセキュリティに問題があり利用されなくなりました。Adobe自身もFlash Playerのサポートが昨年終了し今後アップデートということはありません。
ブラウザにIEを利用している方でFlash Playerをアンインストールしたい方は下記のサイトを参考にして下さい。
https://helpx.adobe.com/jp/flash-player/kb/uninstall-flash-player-windows.html
Javaはプログラミング言語でネット上でよく使われています。コーヒーのアイコンと言えば気づくと思います。ホームページを参照している方(ほとんどの方?)はセキュリティの観点からアップデートは必須です。
Javaのアップデートに関しては過去に失敗した経験があります。自治体の電子入札に利用されていたお客さまの入札では新しいバージョンに対応していなかったということです。自動でアップデートしないように設定しておかなかったため、お客様がアップデートしてしまい使えなくなったというミスです。
一般の方はそのようなことは無いはずですのでウイルスを入れたくなければアップデートして下さい。
様々な機器やアプリが存在するオープンシステムの中でアップデートは問題を起こす可能性はあります。それをネットで調べ、特に問題のある記載がなければ信頼おけるものについてはアップデートすべきです。