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核発電所

JUGEMテーマ:日記・一般 

先日、作家の 村上春樹さんの「原子力発電所」を「核発電所」と呼びませんかというニュースがありました。
このニュースを聞いて「核」という言葉のイメージについて思い出したことがあります。
病院に設置してある医療機器のMRI装置( Magnetic Resonance Imaging )[ 磁気共鳴画像診断装置]のことです。
以前は、その原理からNMR装置( Nuclear Magnetic Resonance ) [核磁気共鳴装置]と呼んでいたのが急にMRIと呼ぶようになったのを覚えています。「核」nuclearの部分がなくなったのです。「nuclear」は、日本語と違い、核や原子力という意味だけでなく、「nuclear」 だけで核兵器に訳されることがあります。
MRIという名称に変わったのは、以前からあった放射線CTのデメリットの違いをアピールし「nuclear」の イメージから脱却したかったのでしょう。
ちなみに、「原子力発電所」は英語で"nuclear (power) plant"ですから素直に直訳すると「核発電所」になります。原子力発電所と訳されたのは、被爆国である日本の事情かも知れません。
名前の付け方により実態に対するイメージが全く別なものになることを教えられます。

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