コンテンツへスキップ

​防災レベルのしきい値

JUGEMテーマ:日記・一般 

デジタル信号は、0,1のたった二つから構成され、0であるか、1であるかというのは非常に重要な要素になります。それを判定するのは、単純明快に電圧のスレッショルドレベル(しきい値)を超えているかどうかで決定されます。
現実の世界というのは、非常に複雑なアナログ的な世界です。デジタルはアナログ的な世界を疑似的に真似たり、アナログの量を人にわかりやすく提示してくれる役割をしています。
最近、広島の土砂災害や御嶽山の噴火で多くの方が犠牲になっています。どちらも気象にかかわる災害で、自然の異常な状態を監視する雨量計や地震計などのセンサーがありました。
避難させるか、あるいは、登山禁止にさせるかどいう判断は、デジタル信号のスレッショルドレベルとは異なり、最初から決まっている値ではなく、複雑な情報や状況をもとに人が決めなければなりません。
現状では、高価で優秀なセンサーを取り付けても最終的な判断は人が行います。
人が決定するしきい値があいまいであったり、高すぎていればデジタル部分の意味はありません。
高度なデジタル社会では、本来の自然災害を防ぐことができたにも関わらず、プログラムミスや判断ミスで災害を防ぐことができなかったという人災に取って代わる危険性をはらんでいる気がします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください