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General Motorsが提唱したMAP

GMというと米国、世界経済の行方を作用している米国最大の自動車メーカーというイメージを持たれている方が多いかもしれません。
技術者の方の中には、GMに対して過去に苦々しい経験をした方も大勢おられると思います。
1980年代半ば頃、GMは、工場内で複数のベンダーの機器の通信が統一されていないということで、標準通信プロトコルであるMAP(Manufactuaring Automation Protocol)を提唱し、この規格を満たさない機器は自社には入れないと豪語しました。米国だけでなく、日本のベンダーも国内の自動車メーカーが追随すると思い込み、その対応にあわてふためき、規格を理解したり、MAPを実装した機器の開発を行いました。
MAPの規格に対しては何も言うことはありません。ISO(国際標準化機構)のOSI参照モデルを忠実に実装した優秀すぎるプロトコルだと思います。ところが、現実は、プロトコルが複雑すぎ対応できなかったり、コストがかかったり、実装したのはいいが、応答スピードが上がらなかったり、運用面で失敗してしまいました。
誰もが標準になると思われていたMAPですが、いつの間にか消えていました。
当方にとってGMは、このMAPで世界を動かしたわがままなメーカーというイメージが残っています。

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