最近、PCの保守で多い案件は、『Windows7のサポートが終了するのでWindows10にして欲しい!』というお客様と『パソコンが遅いから何とかして欲しい!』というお客様です。
後者の案件ですが、頭の部分であるCPUは非常に高い能力があるにも係わらず”遅い”と言われる方がたくさんいらっしゃいます。
遅い原因として、利用してもいないのに負荷のかかるソフトウェアを複数動かしていたり、ハードディスクの劣化、メモリ不足、Windowsのアップデートが正常に終わらずバックグラウンドで動いていたり、ウィルスにやられていたり・・・さまざまあります。
それぞれ個々に応じた解決方法がありますが、今一番手っ取り早いのはHDD(ハードディスク)をSSD(ソリッドステートドライブ)に換装することかも知れません。
これまでは、考える部分(CPU)が速くても、記憶したり、引き出したりする部分(HDD)に引っ張られ全体的に『う~ん、どうなの?』という結果になっていたと思います。
SSD内の一つのフラッシュメモリを考えた場合、データを消去する手順が別に必要となるので本来はHDDよりも遅い可能性もあります。ただ、HDDに比べ部品が小さいため複数並列に実装すればHDDより断然速くなります。
かなり前から一部のPCには起動やOS部分にはSDDとユーザーが利用する領域はHDDと併用されていたマシンもありましたが、最近急速にSSDが利用されるようになったのは、低価格化で容量がアップしたことが要因です。新しいPCにも普通に実装されているようになりました。SSDのメリットはHDDよりも軽く、発熱が少なく、長寿命(ウェアレベリングのおかげで本来は違う)です。インタフェースや形状をHDDの代替として実装できる点も利点です。
これまでフロッピーやHDD,USBメモリなど補助記憶装置の互換性という点ではメリットはありませんでした。ただ、パソコンメーカーは、新機種への移行が遅れますのであまり儲かる話ではないかも知れません。
メリットばかり書きましたが、保守面では気になる点があります。
長寿命と言いながらあまり使用していない故障したSSDの修理依頼が数件ありました。HDDのようにデータの復旧もできず、初期化もできない状態でした。一度故障したらHDD以上に怖いデバイスかも知れません。
SSDもバックアップは必須です。
現在Windows7を利用し新規にパソコンを導入しようとされている方は、導入の前にWindows10への以降、さらに、SSDの換装という選択肢があることも知って欲しいと思います。新しいパソコンと変わらない性能になりますよ!
ご自身で対応が難しい場合は、PCレスキューITSにご相談ください。